MT4選びのポイント~GMT設定~
今回はMT4(メタトレーダー4)選びのポイントとして、GMT設定について解説していきたいと思います。
GMTという言葉は聞いたことのある方は多いと思いますが、先に、GMTについてざっくりとおさらいしておきましょう。
GMTとは?
GMTとはGreenwich Mean Timeの頭文字を取った略語で、日本語ではグリニッジ標準時と訳されることが多くなります。
そして、グリニッジとは英国の経度0度にある都市の名前で、ここを世界の基準の時間にしましょうということで、英国はGMT+0で表されます。
そして我らが日本はGMT+9、日本はイギリスから9時間早く進んでいるというのは、小学校や中学校で習ったのを覚えている方も多いでしょう。
もっと詳しく知りたい方は、Wikipediaや時計メーカーのHPで確認してみて下さいね。
MT4とGMTの関係
”このGMTがMT4とどんな関係があるのか?”と疑問に感じた方も多いと思います。
MT4とGMTの関係としては、MT4で表示される時間は、そのFX業者のサーバーのある国の時間で表示されることが多くなります。
つまり、日本のFX業者のMT4で午前9時の時、ロンドン(英国)のFX業者のMT4では、まだ午前0時となってしまうんですよね。
日本以外の業者を使用した場合、単純に見づらく感じますが、そこは慣れですね。
ちなみに、日本時間を表示させるインジケーターというものもありますが、僕は長い間それを知らずに使っていたので、試しに使ったら余計見づらく感じました。
そして、MT4とGMTの関係では、見やすいか見づらいかという事よりも重大な問題があり、表示されるインジケーターの表示が変わってしまうという点があります。
GMT設定が影響を与えるインジケーターの表示の違い
こちらはGMT+2のFXDDのチャートにピボットを表示させてみました。
そして、こちらはGMT+9の某社のチャートです。
どちらも同じユーロドルの1時間足で、この記事を作成している時間帯のチャートですが、かなり違うのがお分かり頂けると思います。
インジケーターの表示に影響を与える原因としては、GMT設定以外にも日足6本問題というのもありますが、それはこちらの記事ででまとめています。
⇒ MT4選びのポイント~日足6本問題~
このようにGMT設定によって影響を受けるインジケーターやEAは非常に多くあります。
自分で調整して対応することも可能ですが、なるべくそういった影響を受けないように、MT4自体をコロコロと変えるのもオススメできないですね。
GMT+2かGMT+3がオススメ
個人的にはGMT+2かGMT+3をオススメします。
世界中では多くのトレーダーがその設定のMT4を見て取引しているとも言われており、また、その設定のFX業者が多いというのも理由の一つです。
多くの方が見ているチャートということは、それだけで意識されるポイントも近くなってくるので、相場の節目も読みやすくなると思うんですよね。
自分だけ抜き出てやろうと、見ている方が少ないものを選ぶよりは、まず、同じ土俵に立ってみるということが大事ではないでしょうか?
加えてもう1点、GMT+2やGMT+3のMT4を使用することは、我々日本人トレーダーならではのメリットがあります。
MT4で表示される日足は始値が0時で終値が24時となります。
そして、日本のFX業者の多くは、6時か7時を起点に取引が開始され、その時間が日足の始値となります。
つまり、GMT+2やGMT+3で午前0時の時、GMT+9の日本は午前7時か午前6時、サマータイムなども含めるとちょっとややこしくなりますが、起点がだいたい一緒になるということはお分かり頂けると思います。
日本がGMT+9だからと言って、MT4もGMT+9の業者を選択した場合、日足の始値は日本時間の0時になってしまうんですよね。
日本時間で0時が始値の日足、そんなの世界中で意識している方が多いと思いますか?
なので、GMT設定+9のチャートでこれまで実際に利益を上げてきたという方であれば、使い続ける意味があると思いますが、これからという方にはオススメはしません。
なので、これからMT4を使ってみようという方は、GMT設定が+2か+3であるMT4を選ぶのが無難でオススメします。